米カリフォルニア州で自動運転車の許可を出す規制当局は、ゼネラル・モーターズ(GM)の自動運転技術開発部門クルーズが拙速にロボタクシーサービスを始める準備をしているとの匿名の投書で提起された懸念について調査していると述べた。カリフォルニア州公益事業委員会(CPUC)によると、クルーズに何年も在籍していたという人から5月半ばに匿名の書簡を受け取った。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はこの書簡のコピーを確認した。それによると、クルーズの自動車は交差点で失速して車線をふさぐことが何度もあり、クルーズの技術は商業展開に向けた準備ができているのかについて従業員が社内で懸念していたという。CPUCは書簡を受け取ってから約2週間後の6月前半、サンフランシスコで有料のロボタクシーサービスを始めることを認可した。クルーズはその後間もなく有料サービスを開始した。同社はその際、米国の主要都市で運転手がいない有料の自動運転車の事業を運営する初の企業だとしていた。