ジョー・バイデン米大統領は14日、イランが2015年の核合意の再建に合意するまで「永遠に待つ」わけではないと述べた。また、サウジアラビア訪問時に同国の反体制派記者ジャマル・カショギ氏の殺害事件を取り上げるかどうかについては明言を避けた。中東を歴訪中のバイデン氏にとって対イラン政策は主要なテーマとなっている。イランは核開発を進め、兵器級に近い濃縮ウランを生産しているが、核合意の再建に向けた多国間協議は停滞が続いている。バイデン氏はイスラエルのヤイル・ラピド暫定首相との共同会見で、「われわれはイランが核兵器を取得することを許さない。もう一度言う。われわれは許さない」と発言。また、イランとの外交交渉には引き続き取り組んでいると述べた。同氏は今週、イスラエルのメディアによるインタビューで、イランの核開発取得を阻止する最後の手段として武力行使に出る考えを示した。