「あれ、部下と壁ができてる…?」手遅れになる前に上司が着手すべきこと写真はイメージです Photo:PIXTA

「気付いたら、いつの間にか部下との間に距離ができてしまった……」と悩む上司が少なくない。このような上司と部下の関係性の“手遅れ”状態を回避するために、上司は何をすべきなのだろうか。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

いつの間にか部下との関係が
悪化してしまった……そのワケとは?

「指示をしても、部下の反応が鈍くなった」「いつの間にかメンバーがついてこなくなった」「理由に心当たりがないのだが、部下との間に距離ができたように感じる」……。こうした相談が増えている。

 原因が分かれば対応できるのだが、その見当が付かない。いつから起きたのかが分かれば、トリガーに行き着くのだが、気付いたときにはすでにその状況に陥ってしまっている。

 病気の場合、症状が出る前に対処できれば、発症を未然に防いだり、深刻になる前に状況を改善したりすることが可能だ。これと同じで、上司と部下との関係性も、悪化する前に、それを予期したり、対処できたりすれば、良好な状況を継続できる。

 では、そのためにはどうすればよいのだろうか。