大手企業や投資会社が、気候変動に関する最も厄介な問題の解決を約束する企業に狙いを定め、その勝者がもうけを手にする可能性に賭けている。最新の賭けの対象となっているのは、急成長中のクリーン水素産業に革新を起こそうとしている米ネブラスカ州のスタートアップ企業モノリスだ。同社は、自動車タイヤなどの日常品に不可欠な材料を製造することで、天然ガスを使用しながらも炭素をあまり排出しないプロセスを用いている。モノリスには、米投資会社ブラックロックや米電力大手ネクステラ・エナジーなどが3億ドル(約408億円)以上を投じており、同社は10億ドル以上の評価を受けている。これ以外にも、今夏は水素をエネルギー転換の柱にしようとする取り組みに資金が殺到している。