中国国家統計局が15日発表した2022年4-6月期(第2四半期)の実質国内総生産(GDP)は、前年同期比0.4%増となった。伸びはこの2年間で最低だが、春に新型コロナウイルスの感染封じ込めを狙う厳格なロックダウン(都市封鎖)を実施したことを踏まえると、この成長率は事実ならば素晴らしい成果だ。しかし、中国経済の基盤は依然として不安定に映る。中国政府は緩慢なペースの景気回復を軌道に乗せるためにも、特に住宅セクターへの大幅な梃入れが不可欠だ。中国の6月の経済指標では、輸出と軽工業の回復をはじめとする明るい兆しも確認された。公共事業を中心にインフラ投資も増加し、1-6月期は前年同期比15.1%増と、1-5月期の同11.5%増から伸びが加速した。