米国株が一段安になるとの見方がじわり広がってきた。S&P500種指数は年初からの売りで、ここ約半世紀で最悪のスタートとなっており、投資家心理が萎縮している。資産運用大手やヘッジファンドは足元、米株に弱気なポジションを2016年以来の水準に積み上げている。当時も世界経済の減速懸念が強まっていた。JPモルガン・チェースが主要株価指数に連動する先物取引を分析した。全米アクティブ投資家協会(NAAIM)が登録投資顧問(RIA)を中心に行った調査によると、平均的なアクティブ投資家は今年、株式への投資エクスポージャーをじりじり圧縮しており、新型コロナウイルス流行が始まって以降の低水準まで株式の配分を引き下げた。