ドイツの高級スポーツ車大手ポルシェは、市場の拡大、高い利益率、経済的な底堅さといった最高のラグジュアリーブランドとして魅力があることを強くアピールしている。だがポルシェには、ラグジュアリー企業に共通する弱点もある。それは強力な支配株主の存在だ。「Dr. Ing. h.c. F. Porsche(フェルディナント・ポルシェ名誉工学博士株式会社)」(ポルシェの正式名)は17日、今年の売上高を18%増、営業利益率を長期的に20%超(昨年は16%)とする目標を発表した。投資家は、第4四半期に予定されている同社の新規株式公開(IPO)を控え、こうした見通しを求めてきた。営業利益率が20%を超えると、ポルシェは高い評価を得ているフェラーリに肉薄し、エクスクルーシブブランドの仲間入りをすることになる。
優良企業のポルシェ、残念なのはガバナンス問題
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