5月下旬、米国の情報当局者、軍幹部、国家安全保障のアナリスト数十人がネブラスカ州オマハに集まっていた。北朝鮮が新たな戦術核兵器の開発を進める中、高まる核の脅威について検証することが目的だった。敵対国の抑止を担当する米国防総省傘下組織、米戦略軍の本部で開催されたこの会合は、これまで報じられていなかった。戦略軍のスポークスマンによると、北朝鮮の核開発に特化した会合が開かれたのは今回が初めてだ。北朝鮮の核の脅威に関する出席者の見解には幅があるものの、会合の全体的なメッセージは明確だと受け止められたようだ。つまり、米国の政策は引き続き北朝鮮の核開発を終わらせることが目標だが、今や開発がかなり進んでいるため、使用の抑止に重点がシフトしているという点だ。