2021年1月6日に米連邦議会議事堂が襲撃された際、ドナルド・トランプ大統領(当時)はホワイトハウスのテレビの前に数時間とどまり、襲撃の様子をテレビ越しに眺めていた。側近や家族から暴徒に自制を促すよう求められたが、それを聞き入れないどころか、暴徒をあおるようなことさえした。同事件について調査している下院特別委員会の公聴会で証人が明らかにした。特別委の副委員長を務めるリズ・チェイニー下院議員(共和、ワイオミング州)は、今回はこれで最後となる8回目の公聴会の閉会時に、「一連の公聴会で、ドナルド・トランプ氏にとって不利な証拠を示したのは、同氏の政敵ではない証人たちだった」とし、「それどころか、トランプ氏が任命した人々、同氏の友人や選挙陣営スタッフ、長年の側近、家族による自白が相次いだ」と述べた。