バイデン米政権はこれまでのところ、ウクライナが要請している長距離軍用ドローンの供与承認を保留にしている。供与されたウクライナ軍が劣勢になった場合、機体や機密技術がロシアの手に渡りかねないとの懸念が背景にある。米当局者によると、ウクライナは2カ月余り前から、大型軍事ドローン「MQ-1Cグレー・イーグル」4機の提供を求めている。だが、バイデン政権は戦地で先端技術がロシアに流出する可能性や、運用にはウクライナ軍への訓練が必要な点などを理由に、承認を渋っているという。ロシアがウクライナ侵攻に踏み切った2月24日以降、バイデン政権内ではウクライナに最新兵器を提供することに難色を示す声があり、グレー・イーグルの供与を巡る議論もこうした状況を反映している。
ウクライナへの大型ドローン供与、米政府に迷い
有料会員限定
あなたにおすすめ