ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、他の資源輸出からの多額の収入のおかげで欧州への天然ガス輸出を止める余裕がある。だがそのような行動は、制裁に苦しむ国内経済とエネルギー産業にとって長期的なリスクを伴うだろう。  ロシアは先週、ノルドストリーム・パイプラインの定期点検を終えてガスの供給を再開。冬を前に貯蔵量を増やしている時に、プーチン氏がさらに輸出を減らすのではないかという欧州側の懸念は和らいだ。だが、ガス供給量は40%にとどまっている。これは、ロシア政府がが西側諸国の制裁のせいだとする別の技術的な問題がまだ解決されていないためだ。