周りで口座開設している人も増え、「つみたてNISA始めなきゃ!」と思っている人も多いのでは? でも、どの口座でも同じ投信が買えると思ったら大間違い。口座開設する前に、自分が買いたい投資信託や積立の頻度を考えて、ぴったりのサービスを提供している金融機関を選ぶことが大切だ。

「つみたてNISAの口座はどこで開いても同じ」は間違い!取扱う投資信託や積立頻度の選択肢は金融機関で異なるので自分のニーズに合った金融機関を選ぼう!つみたてNISA口座を「つきあい」で選ぶのは間違い!
イラスト=山崎真理子

取扱い投資信託は本数も含め金融機関によって異なる

 2018年1月から始まったつみたてNISA。その口座数は、21年12月末時点で約518万口座に。20年12月末時点と比べると口座数は71.4%増、買付け額は105.5%増になっている。一方、14年からスタートした一般NISAの口座数は、21年2月末時点で1248万口座。20年12月末時点と比べると口座数は2.2%増、買付け額は18.4%増だ。

 NISAとつみたてNISAはどちらか一方しか開設できない。NISAが個別株にも投資できるのに対し、つみたてNISAは投資信託やETFの積立投資のみだ。そしてこれらの口座を開設できるのは主に証券会社と銀行だ。

 ただし、「預金をしている身近な銀行口座を開こう」と、よく考えずに口座を開いてしまうと後悔することになる。というのも、NISAやつみたてNISA口座は非課税になるルールそのものはすべての金融機関で同じだが、対象となる投資信託の品揃えは各金融機関によって異なるからだ。

 金融機関の投信の取扱状況を見ると、銀行より証券会社のほうが取扱本数が多い傾向にある。ただ、投資信託の本数が多ければいいというものでもない。いくら多くの投資信託があっても、好成績の投資信託や自分が買いたい投資信託がなければ意味がない。

 さらに、将来、NISA口座に切替えて株式投資も考えているなら、株を買うことができない銀行ではなく証券会社に口座を開いておくのがベストだ。

 一方でコストについては気にしなくても大丈夫。販売手数料を0%にしている金融機関が多いからだ。

 ちなみに、投資信託は、保有している間は毎日かかる運用コストとなる信託報酬、売る時にかかる信託財産留保額があるが、同じ投資信託ならどの金融機関でも同じ額となる。

積立頻度や最低投資額、ボーナス増額なども違う

 投資信託の積立の場合、主なネット証券では月1回ではなく、毎日や毎週などに設定も可能だ。ボーナス月に増額可能かも金融機関による。また、最低投資額は主なネット証券は100円だが、1000円や1万円の金融機関も。

 投資信託の品揃えはもちろん、自分の積立スタイルに合わせて金融機関を選ぼう。

「つみたてNISAの口座はどこで開いても同じ」は間違い!取扱う投資信託や積立頻度の選択肢は金融機関で異なるので自分のニーズに合った金融機関を選ぼう!*1 毎日は証券口座(楽天銀行マネーブリッジ)引落としの場合のみ可能 *2 楽天カードクレジット決済および楽天キャッシュ決済の場合は、ボーナス月の増額不可 *3 2022年7月末までは毎月のみ * 4店頭申込の場合。Eco通知利用でインターネットバンキングから申込む場合は1000円~。*5 積立投資信託をマイゲート(インターネットバンキング)で電子交付サービス申込で購入する場合は1000円~
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