中古マンション購入時の「必須チェック項目」とは?入居者の生の声を聞け写真はイメージです Photo:PIXTA

現在のマンション市場は、新築よりも中古のほうが、成約件数が多いといわれている。そのため、実際に住んでいる人の評価が、中古マンションの購入検討に役立つと思われる。住まいサーフィン会員が行っているリアルな物件評価のポイントをご紹介しよう。(スタイルアクト(株)代表取締役/不動産コンサルタント 沖 有人)

購入検討者の「評価項目」とは?
7つのポイントを一挙紹介!

 新築のマンション評価を始めたのは20年前になる。その頃は自分で土日にモデルルームに行って評価していた。運営するサイトを「住まいサーフィン」と名前を変えて無料会員制にしたことを契機に、評価は会員に行ってもらう方式に変更した。これにより、評価件数は格段に増えた。

 この物件評価は新築物件を購入検討者が評価するものだったが、今回、その物件に実際に入居している人の物件評価を開示することにした。投稿数は2万件弱に及ぶ。既に、新築よりも中古のほうが成約件数は多い状態になった今、実際に住んでいる人の評価は中古マンションの購入検討に役立つのではないかと期待している。

 まずは、購入検討者の評価方法を確認しておこう。自分だけで評価を行うときの方式をマニュアル化して、評価してもらっている。記入例や良い例・悪い例を明示した上で、運営者側でチェックし、記述の不明な点などはやりとりをした後のものを公開する方式を取っている。こうして、一定の品質を保っている。

 また、評価者別評価点一覧があり、評価者によって偏った評価にならないように公平性も重視されるように調整している。評価点が良くても悪くても、その根拠を説明してもらっているので、読み手に分かりやすく納得感が出るようになっている。

 評価項目は、以下の7つに分かれている。その物件の特徴を明らかにするために、物件の最も良い点と最も悪い点も挙げてもらっている。