都内の進学校が「メンズビオレ」自販機を設置した納得の理由とは都内の進学校でビオレやニベアの製品の自販機が、設置されることになった理由とは?ある男子生徒の言葉がきっかけだった(写真はイメージです) Photo:PIXTA

東京品川区の私立共学、青稜中学校・高等学校。「入学の偏差値に比べ、大学合格実績が高い学校」としてだけでなく、メンズビオレの自販機を設置するなど、面白い挑戦をしている学校としても近年注目を集めています。そこで今回は青稜中学校・高等学校の校長を務める青田泰明さんの著書『「メンズビオレ」を売る進学校のしかけ』(青春出版社)から、これからの時代に必要な「学力+α」の力を身につける教育を紹介します。

校内の自販機で「メンズビオレ」を販売するしかけ

 校内に設置された、青い不思議な自販機。

 売られているのはメンズビオレをはじめとした、花王のビオレやニベアの製品です。何故学校にメンズビオレの自販機があるのか。きっかけは男子生徒からのこんな言葉でした。

「先生、○○って日焼け止め塗ってるんですよ」「○○は肌の手入れにすっげー意識高いんです」

 遭遇したのは、そう言って仲間のスキンケアを冷やかす男子生徒たちの姿でした。私は思わず、「いや、男の子でも日焼け止めくらい塗るだろう」「男だってシミができると後で大変なんだよ」とたしなめましたが、その後、ハッと気がつきました。