東京品川区の私立共学、青稜中学校・高等学校。「入学の偏差値に比べ、大学合格実績が高い学校」としてだけでなく、メンズビオレの自販機を設置するなど、面白い挑戦をしている学校としても近年注目を集めています。そこで今回は青稜中学校・高等学校の校長を務める青田泰明さんの著書『「メンズビオレ」を売る進学校のしかけ』(青春出版社)から、これからの時代に必要な「学力+α」の力を身につける教育を紹介します。
校内の自販機で「メンズビオレ」を販売するしかけ
校内に設置された、青い不思議な自販機。
売られているのはメンズビオレをはじめとした、花王のビオレやニベアの製品です。何故学校にメンズビオレの自販機があるのか。きっかけは男子生徒からのこんな言葉でした。
「先生、○○って日焼け止め塗ってるんですよ」「○○は肌の手入れにすっげー意識高いんです」
遭遇したのは、そう言って仲間のスキンケアを冷やかす男子生徒たちの姿でした。私は思わず、「いや、男の子でも日焼け止めくらい塗るだろう」「男だってシミができると後で大変なんだよ」とたしなめましたが、その後、ハッと気がつきました。