男性のシミ写真はイメージです Photo:PIXTA

男女問わず、加齢とともに気になってくるのが「シミ」。その大きな原因は紫外線ダメージといわれているが、実は男性は女性よりも紫外線の影響を受けやすい肌質をしており、シミができやすいそうだ。ひどい場合には皮膚がんの発症にも関係する「シミ」だが、コロナ禍で変化した生活様式は、今まで以上にシミができやすい状況を作り出しているという。(清談社 鶉野珠子)

シミの放置で
高まる皮膚がんリスク

 そもそも、「シミ」とはなぜできるのか。医療法人社団康梓会Y'sサイエンスクリニック広尾の統括院長である日比野佐和子医師にメカニズムを聞いた。

「肌や髪の毛、瞳の色を作る『メラニン』という色素があり、メラニン色素が濃い場合、目の色や髪の毛は黒くなります。メラニンは『メラノサイト』という色素細胞によって作られ、紫外線から皮膚の細胞を守ってくれる働きがあります。ある程度のメラニンは人体に必要不可欠ですが、紫外線を浴びすぎると皮膚を紫外線から守るためにメラノサイトが活性化し、メラニンが排出されずに過剰に蓄積され、シミになってしまうのです」(日比野氏、以下同)