ビックカメラPhoto:Diamond

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、4〜6月度の家電量販店編だ。

ビックカメラ、エディオン、ケーズデンキ
勝ち組はどこ?

家電量販店の主要3社が発表した4〜6月度の月次業績データは、以下の結果となった。

◯ビックカメラ+コジマ(ビックカメラ)の売上高
 4月度:前年同月比99.3%(0.7%減)
 5月度:同93.5%(6.5%減)
 6月度:同102.4%(2.4%増)

◯エディオンの全店売上高
 4月度:前年同月比103.0%(3.0%増)
 5月度:同97.8%(2.2%減)
 6月度:同103.9%(3.9%増)

◯ケーズデンキ(ケーズホールディングス〈HD〉)のグループ売上高
 4月度:前年同月比103.0%(3.0%増)
 5月度:同93.4%(6.6%減)
 6月度:同104.9%(4.9%増)

 6月度の実績に注目すると、ケーズデンキの増収幅が最も大きい。3社とも前年実績を超えており大差がないように見える。しかし、コロナ前の業績と比較すると、隠れた業績格差が浮かび上がってくる。