米イリノイ州サウスバーリントン在住の麻酔科医チャーリー・ディンさん(42)は、新型コロナウイルス感染拡大の初期に、何週間にもわたってコロナ患者に挿管する作業を続けた。それ以降、同僚の医師や看護師のほとんどが相前後して感染したという。だがディンさんは一度もコロナに感染していないと話す。「たぶん注意深いことや、ひょっとしたら優秀な免疫系が備わっているせいかもしれない」と彼は言う。「それに単なる幸運が重なったのだろう」コロナ感染症を引き起こすウイルス(SARS-CoV-2)に一度も感染していないと確信する人は減っているものの、ディンさんは自身が未感染者と疑わない。遺伝学者や免疫学者は、感染を防ぐ可能性がある要因を研究し、重症化しやすい人がいる理由を解明しようとしている。