【香港】中国の電子商取引大手アリババグループ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏は、フィンテック企業アント・グループの支配権を手放す計画だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。中国当局から1年余りにわたって激しい圧力にさらされる中、アリババグループと同社を切り離す取り組みの一環とみられる。  アントは340億ドル(約4兆6100億円)超の規模の新規株式公開(IPO)の準備を進めていたが、2020年に中国当局によって土壇場で中止に追い込まれた。また、当局はアントに対し、中国人民銀行(中央銀行)の監督下にある金融持ち株会社への移行を迫った。