SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、人生の原点をマジメに語っている。
この記事では、ひろゆき氏に「岸田政権と日本の将来」について聞いてみた。(構成:種岡 健)
口グセは「検討中です」
あなたは岸田政権を支持していますか?
どうやら岸田政権の支持率が高いようですが、SNSをしている比較的、若い人は、日本がヤバいことがわかっています。
岸田政権の特徴は、「何もしない」ということです。
口グセのように「検討中です」と言っていますが、要するに何もしないということ。
この状況は、「高齢者」や「年金受給者」にとっては、好都合なんですよね。だから支持率が高いのでしょう。
経済成長を望まない「高齢者たち」
たとえば、「日本の経済のために年金の支払額を下げます」ということを言い出すと、高齢者は猛反発します。
しかし、「社会保険料を上げます」と言うと、反対しません。そのせいで、若者の負担額が増えるだけだからです。
そもそも、日本の経済がどうなったって、年金の額はそんなに変わりません。経済成長しても、そんなに意味がないのです。
そんな年金受給者が、日本には4000万人もいます。彼らが経済成長のために投票先を変えることはありません。
だから、岸田政権の「検討中です」という無能に見える発言は、ある意味、「高齢者と共に自民党も与党として逃げ切る」という戦略としては賢いのでしょう。
ということで、残念ながら日本は「詰んでいる」状態です。
日本が完全に「詰んだ」
そこにきて、1ドル130円台の円安です。どんどん物価が上昇していき、生活を圧迫します。
本来なら、円安により、海外から旅行者が増えて、たくさんお金を落としてくれるはずでした。
しかし、コロナにより、外国人は日本に入ってきません。これにより、日本は完全に「詰んだ」のです。
この状況に、あなたはどのように感じますか?
アメリカという国は、個人がアメリカンドリームをつかむことを応援します。なぜなら、金持ちが生まれて外貨を稼ぎ、国全体が潤うからです。
一方の日本は、成功者が失墜したストーリーを好みます。公務員のボーナスが下がったニュースを見て、「しめしめ」と思っているような状況です。
「若い起業家を応援する」「成功した人を素直に褒める」「若者が安心して子どもを産める政策を支持する」という方向に舵を切らないと、本当このまま日本は詰んだまま終わってしまいますよ?
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、45万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。