ひろゆきが思わず目を疑う「社会に居場所を持たないオジサンたちの末路」ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、人生の原点をマジメに語っている。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

孤立するリスク

 あなたには「居場所」がありますか?

 会社で楽しく働いていますか。家庭内でポジションはありますか。

「職場」や「家族」が居場所の代表的なものだと思いますが、どちらにも「居心地の悪さ」を持っているとしたら、ちょっと危険かもしれません。

 日本はいま、「お金を稼ぐ能力を持つ人しか居場所が得られない」という状態です。就職がうまくいくとホワイトな会社に所属できるし、経済力を持てば安心して家庭を築ける。そんな社会です。

 しかも、もしリストラにあったり会社が傾くと、仕事がなくなったり、離婚して孤立してしまうリスクだってゼロではありません。

 では、お金を稼ぐ能力を持たなければ、居場所が得られないのでしょうか。

すぐに人と仲良くなれる能力

 コミュニケーション力に長けている人も、居場所を持つことができます。

 近所のコミュニティや、趣味のサークル、親戚付き合いなど、コミュ力の高い人は、どんどん人間関係を築いていけます。

 もし、どこか知らない土地に行ったとしても、そこの飲み屋とかから知り合いを増やしていったりして、すぐに人と仲良くなれます。

 お金がなくても、友達に助けてもらったり、親戚の中で助け合ったりすることもあるでしょう。

 まあ、それだけコミュ力が高ければ、そもそも仕事に困らなかったりもするんですけどね……。

コミュ力のない男性の末路

 さて、ここで問題が起こります。お金が稼げてなくて、コミュ力もない人は、いったいどうすればいいのでしょうか。

 傾向的には、社会から孤立するのは「定職に就いていない男性」に多い印象です。「男なのに稼いでいない」という古い価値観が邪魔をして、後ろめたさがあり、親戚付き合いや友達付き合いからも孤立してしまいがちだからです。

 そもそも、バリバリ働いているように見える会社員でも、「週末に遊ぶ友達がいない」という問題はあります。

 もし、定年を迎えたら、一気にやることを失って、どんどん老け込んでいくような人です。そうなると、もうボーッとして酒を飲むしかなくなります。友達がいないと趣味も広がっていきません。

個人の努力より「社会からの提案」

 あまり「昔はよかった」という話はしたくないのですが、それでも昔は大家族の中で「何をしているのかわからないオジサン」が当たり前のようにいました。

 今の時代だと、共働きが大前提になってしまったので、結果的に「働いていない人」は「おかしい」と思われてしまうようになりました。ニートは昔より息苦しいでしょうね。

 近年目立っているのが、社会に報復をする「無敵の人」によるテロのような犯罪行為ですが、やはり「社会からの孤立」が生み出している背景があります。

 親戚や友達付き合いの中で、「まあ、働いていなくてもいいじゃん」と相談し合えるような関係が築けていたら、防げていた犯罪も多いと思うのです。

 僕の考えでは、「地域のおじさんやおばさん」が近くの学校の部活動を教えればいいと思っています。あるいは、また別の機会に語りますが、地域コミュニティが食事をタダで振る舞ったり、住む場所を格安で提供するような道もあると思います。

 そうやって、個人の努力だけに頼らず、社会のほうからも積極的に居場所づくりを提供するほうが豊かだと思います。まずはあなたの親戚の中でちょっと心配な人から声をかけてみましょう。そこからでも社会をよくしていけると思いますよ。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、45万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。