米アマゾン・ドット・コムは、物流拠点の拡大ペースを抑える中でも、大型倉庫の新設プロジェクト向けのスペース確保に取り組んでいる。アマゾンは最近、ニューヨーク州西部に5階建ての物流センター(面積310万平方フィート=約28万8000平方メートル)を建設する許可を現地当局から得た。さらに、カリフォルニア州南部とコロラド州でさらに大きな施設を建設中だ。物流網を強化し、より多くの顧客により速く商品を届ける狙いがある。これらのプロジェクトは、米国内の広範囲に広がりアマゾンの物流を支える倉庫群が、同社の戦略上、まだ一定の地位を占めていることを示している。アマゾンは5月、1-3月期(第1四半期)の増収率が約20年ぶりの低さとなったことを受け、物流網の構築ペースを落とし、既存の倉庫スペースの一部をサブリースする計画を明らかにしていた。