大手会計事務所アーンスト・アンド・ヤング(EY)は監査事業とコンサルティング事業の分割を検討しているものの、米国での経営体制の変更や年金絡みの巨額債務を巡る問題などが足かせとなっている。EYの内部文書や事情に詳しい関係者によると、事業分割計画を進めるか中止するかの幹部決定は当初6月に予定されていたものの、早くても8月中旬に先送りされている。一方、EYのグローバル会長兼最高経営責任者(CEO)のカーマイン・ディ・シビオ氏は28日、約30万人のパートナーや従業員を対象としたウェブキャストで、2022年6月期の収入が過去最高の450億ドル(約6兆円)超になったと発表した。前年の400億ドルからは13%増加した。
会計大手EYの事業分割計画、債務問題が足かせに
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