米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーの最新スーパーヒーロー映画「ソー:ラブ&サンダー」は、封切り最初の週末の米国内興行収入が1億4420万ドル(約192億円)に上った。ところが、2度目の週末はそこまで好調とはいかなかった。興行収入は68%減の4660万ドルで、昨年の「ブラック・ウィドウ」に並び、2週目としてはマーベル・スタジオ制作のスーパーヒーロー映画作品の中で最大の落ち込みを記録した。米調査会社コムスコアが分析した。新作映画の不安定なパフォーマンスは、ディズニーにとっては一段と大きな問題だろう。同社傘下で最も収益性が高い映画制作会社であるマーベル・スタジオがスランプに陥っているからだ。マーベルはディズニーが買収した2009年以降、スーパーヒーローの映画作品25本を制作。世界で合計250億ドルを稼ぎ出すなど、ハリウッド史上、最大級の「ドル箱」スタジオとなった。19年の「アベンジャーズ/エンドゲーム」は世界で過去最高となる28億ドルの興行収入をたたき出した。「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」は約20億ドル、さらに8作品についてもそれぞれ10億ドルを突破した。
マーベル映画に変調 「スーパーヒーロー疲れ」も
スランプに陥ったマーベル、ディズニーには大きな問題に
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