消費者の間では節約志向が強まっているが、それでもエルメスのハンドバッグにはなお大枚をはたいているようだ。高級品の需要はリセッション(景気後退)の影響を受けにくいのか、それとも影響はこれから現れてくるのか? その答えは年内には明らかになるはずだ。1万ドル(約133万円)の高級ハンドバッグ「バーキン」の製造元である仏エルメスが29日発表した上期決算は、売上高が前年比23%増となり、営業利益率は過去最高を記録した。需要はすべての地域で力強く、4-6月期の数週間にロックダウン(都市封鎖)が敷かれた中国でさえ好調だった。店舗が再開すると同時に客足が戻り、中国本土のエルメス売上高は6月に2桁の伸びとなった。
高級ブランドなぜ快調、景気シグナルと矛盾
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