ソニーは新型コロナウイルス流行下でスコアを伸ばし続けた。周りを見回せば、家庭用エンターテインメントの宴は終わり、敵は増え、主要市場にはリセッション(景気後退)の足音が響いている。ここから難易度は格段に上がっていく。ソニーは29日に4-6月期(第1四半期)決算を発表し、2023年3月期の利益見通しを引き下げた。36億ドル(約4800億円)に上る米ゲーム開発会社バンジーの買収が今月完了し、関連費用の増加が見込まれることが引き下げ理由の一つだと説明した。このほか、ゲーム部門の利益見通しも下方修正した。ソニーにとっていつもは収益の柱であるゲーム事業が、4-6月期には大きな足かせとなった。同部門の売上高は前年同期比2%増加したものの、これは円安効果によるもので、営業利益は37%減少した。
ソニーを囲む敵、マイクロソフトと景気減速
有料会員限定
あなたにおすすめ