他人とのコミュニケーションは、気を遣うし疲れます。
けれどなるべくラクに、自分らしく、たのしく会話したいもの。そして良い印象も与えたい! ですよね。
この連載では、日本郵政や法務省、日本コカ・コーラ、日産自動車、日本アイ・ビー・エムなど多くの省庁や企業で講演や研修を担当し、15年間にわたって約7万人の老若男女にコミュニケーションを教えてきた『オトナ女子のすてきな語彙力帳』の著者、吉井奈々さんが「自然体のまま」で「相手も自分も大切にするコミュニケーション」のコツをご紹介します。

体調不良の人を「傷つける言葉」と「励ます言葉」。正しい気遣いのボーダーラインとは?Photo: Adobe Stock

「見た目」については触れない

 心身の不調を抱えている人や、療養中の人に対して、どんな言葉をかけたらいいのか迷いますよね。

 ストレートに、

「顔色が悪いですね」
「やつれましたね」

 と伝えると、悪気はなくても、相手を傷つけてしまうことも。薬の副作用でむくんだり、痩せたりすることもあります。

 たとえば、

「ゆっくり静養なさってくださいね」
「いつも頑張っているから、ゆっくり休んでね」

 こんな風に伝えられるといいですね。体調を崩している人の見た目に触れることは避けましょう

 大切なのは、相手に安心して休んでもらうこと。これまでのことをねぎらい、休むことに罪悪感を抱かせない言葉をかけましょう。

「1日も早く」という言葉も相手を焦らせてしまうかも。まずは安心できる言葉をかけられるといいですね。

相手と自分の関係性を信じる

 弱っている人にとって、何気ないひと言が負担になることもあります。それを気にし過ぎると、何も伝えられなくなりますよね。

 たとえば「ゆっくり休んでね」は、見放された印象になるからNGと言う人もいますが、その言葉にやさしさを感じる人もいるはず。難しく考え過ぎず、相手との繋がりを大切にして、あたたかな気持ちで言葉を発するのがいちばんです。

励ましの言葉あれこれ

 仕事を休んでいる上司・先輩には、

「お休みの間、みんなで頑張りますので、安心してください!」

 こんな風に、「自分が抜けて仕事は滞ってないか?」という不安を安心に変えられるような、頼もしい言葉を伝えましょう。

 入院中のお見舞いでは、

「回復されるのをお待ちしています」

 入院中は気持ちが滅入りやすいもの。笑顔で、相手を元気づける言葉をかけられるといいですね。

 久々に会えた時には、

「〇〇さんの顔が見られて安心しました」

 こんな風に、会えたこと自体がうれしいという気持ちを伝えてください。

回復期で元気になってきた相手には

「快方に向かっていると聞き、胸をなでおろしています」
「経過は良好だそうですね、安心しました」

 などと、心配していた、安心した、などの自分の感情を伝えながら、相手の回復を祝いましょう。

「また一緒にお食事(ゴルフなどの趣味もOK)に行けるのが楽しみです」といった、回復後の楽しい予定を伝えるのもいいですね。

『オトナ女子のすてきな語彙力帳』では、無理なく自然体でできるコミュニケーションのヒントをたくさん紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
(本記事は『オトナ女子のすてきな語彙力帳』をもとに編集しています)