他人とのコミュニケーションは、気を遣うし疲れます。
けれどなるべくラクに、自分らしく、たのしく会話したいもの。そして良い印象も与えたい! ですよね。
この連載では、日本郵政や法務省、日本コカ・コーラ、日産自動車、日本アイ・ビー・エムなど多くの省庁や企業で講演や研修を担当し、15年間にわたって約7万人の老若男女にコミュニケーションを教えてきた『オトナ女子のすてきな語彙力帳』の著者、吉井奈々さんが「自然体のまま」で「相手も自分も大切にするコミュニケーション」のコツをご紹介します。

プレゼントされた時、感じいい人が「感謝」にサラッと“チョイ足し”する一言とは?Photo: Adobe Stock

「ありがとうございます」だけでは印象に残らない

 何かをプレゼントされた時、何と伝えていますか? おそらく多くの人が、

「ありがとうございます」

 と伝えると思います。もちろん間違いではありませんが、印象には残らなさそうです。

 また、値の張る贈り物の場合、

「高価だったでしょう?」

 と言う人も、たまに見かけます。気心知れた関係なら値段も話のタネになりそうですが、一般的には値段について触れるのはスマートではありません

 もしプレゼントやお土産などを渡されたら、

「お心尽くしの贈り物を、ありがとうございます」

 と伝えてみましょう。「お心尽くし」は「心」と「尽くす」を合わせた美しい言葉です。いつもの表現を少し変えただけですが、印象的になりますね。

「臨場感」をチョイ足し

 手土産にお菓子などの食べ物をもらった時は、「ありがとうございます」の後に、

「みんなでおいしくいただきますね」
「これ食べてみたかったお菓子です」

 とプラスしてみましょう。

「今晩の食卓で」「家族一同の大好物でして」など、臨場感のある言葉を添えられるといいですね。

 また、

「◯◯さんのお土産はいつも素敵ですね」

 こんなふうに、相手のセンスに触れるのもおすすめです。

食材をいただいた場合の感謝のしかた

 野菜やお米などの食材をいただくこと、ありますよね。贈る側は、あなたの健康や体を気遣ってくれていることも多いものです。

「◯◯さんから贈ってもらったお米を食べたら元気が出て、仕事もうまくいきました! ありがとう!」

 などと、贈り物のおかげで元気になったというお礼を伝えましょう。その食材を使った料理の写真を送るのも喜ばれますよ。

『オトナ女子のすてきな語彙力帳』では、無理なく自然体でできるコミュニケーションのヒントをたくさん紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

(本記事は『オトナ女子のすてきな語彙力帳』をもとに編集しています)