2022年上半期は、米国株が約20%下がって弱気相場入りしたとみられた。株価がどこまで下がるのか不安な人もいる一方で、今こそ買い時なのではと機会をうかがっている方も多いだろう。そこで、新刊『これだけやれば大丈夫!お金の不安がなくなる資産形成1年生』を著した、元銀行員で資産運用YouTuberの小林亮平氏が、「米国株は今が本当に買い時といえるのか」を、スポット投資の戦略と共に教えてくれた。
2022年上半期の振り返り
ポイントは?
まずは2022年上半期の株式相場をおさらいしましょう。
以下の折れ線グラフは、米国の代表的な株価指数S&P500の推移です。右肩下がりの下降トレンドが続いており、22年7月現在ですでに年始から約20%も下がっています。
S&P500の直近の最高値は2022年の初めでした。過去1年以内に高値からの下落率が20%を超えた場合、一般的に「弱気相場に入った」と言われます。
ここでいう「弱気」とは、市場に対する悲観的な見方のことです。弱気相場になると、市場を悲観し株式を買いたいと思う人が減ることから、株価がいっそう下落する恐れがあると考えられます。