NISA「恒久化・非課税枠拡大」が実現したら…運用益へのインパクトを解説写真はイメージです Photo:PIXTA

2022年5月に岸田首相が表明した資産所得倍増プランにおける、少額投資非課税制度(NISA)の抜本的拡充に注目が集まっている。NISA制度の恒久化や、非課税枠の拡大などが議論の焦点だが、いまひとつ分からない方も多いはず。そこで、新刊『これだけやれば大丈夫! お金の不安がなくなる資産形成1年生』を著した、元銀行員で資産運用YouTuberの小林亮平氏が、NISAの抜本的拡充について解説してくれた。

そもそもNISAって? ざっくりとおさらい

 まず、NISAのおさらいを簡単にします。NISAはNippon Individual Savings Account の略で、「少額投資非課税制度」とも言われます。

 本来、投資の利益には約20%の税金がかかります。たとえば利益に税金がかかる課税口座で投資した後に、値上がりにより売却時に利益が出たとします。仮に10万円の利益だと、そのうち2万円が税金として取られて、手元に残るのは8万円になります。

NISA「恒久化・非課税枠拡大」が実現したら…運用益へのインパクトを解説©︎小林亮平、禁無断転載

 しかし、NISA口座で投資すると、利益に税金がかからず、10万円をまるまる受け取ることができます。

 つまり、普通の口座だと利益に約20%の税金がかかるところ、NISA口座なら非課税になるので、お得に投資できると思えばいいでしょう。