――筆者のデービッド・アッシャー、トーマス・J・デュスターバーグ両氏は米ハドソン研究所の上級研究員 ***  新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)や住宅購入者の反乱で、中国の不動産市場が混乱する中、習近平国家主席は「虎に乗る」――権力を維持しながら、今の地位に自身を押し上げた無謀な政策にしがみつく――ことを試みている。だが中国人民銀行(中央銀行)の関係者が同国の不動産バブルについて語ったように、虎に乗ることの問題点は、もし落ちれば虎に食われることだ。習氏がその餌食となる可能性はどれくらいあるのか。