自分で読書する子を育てるシンプルな方法、「本を読みなさい!」は逆効果写真はイメージです Photo:PIXTA

夏休みも後半戦になり、宿題の追い込みが始まっているご家庭も多いのではないでしょうか。お盆休みも終わり、大人は通常の仕事モードに戻りつつある中、お子さんだけはまだ夏休み中というこの期間、ついイライラすることが多くなりますよね。筆者は、子どもたちの放課後の膨大な時間を利用して「学びの楽しさ」を経験できる場を作りたいという思いで民間学童スクールを経営し、10数年で1800名以上の子どもたちを見守ってきました。その経験をまとめた著書『「自分でできる子」に育つ 放課後時間の過ごし方』(講談社)から、ご家庭でも応用できる「子どもを本好きにするコツ」をお伝えします。(民間学童「こどもクリエ塾」代表 遠藤奈央子)

本好きな子にする最速の方法

「本を読む以外に、子どもの読解力を伸ばす方法はないのでしょうか?」

 子どもがあまり本を読みたがらない親御さんからのご相談も多くいただきます。

 残念ながら、読解力の基本は、まずはインプット(読書)です。

 日本の子どもの読書量はこの30年間で1/3になっているといわれ、子どもの読書量を増やすように国をあげて取り組む状況になってきました。ゲーム、テレビ、そしてスマホと、子どもを読書から遠ざけるコンテンツが増え、ますます読書が減る環境にあります。

 こうした環境の中で、本好きな子にするための家庭での工夫をご紹介します。

 ポイントは、「子どもが自分から本を手にとる!」です。

「本を読みなさい!」と親が頭ごなしに言い始めたら、本を好きになるかもしれないきっかけさえも潰してしまいますので、くれぐれも気をつけてください。