本に囲まれる子ども写真はイメージです Photo:PIXTA

「血は争えない」とはよく言われる言葉です。わが子の成績を見て「自分の子だからなぁ」と思うこともあるでしょう。しかし、子どもの成績は本当に遺伝だけで決まるのでしょうか?世代間伝達には、遺伝のほかにもう一つ重要な要因があり、それは親の工夫次第でどうにでもなるものです。(心理学博士 MP人間科学研究所代表 榎本博明)

※本記事は『親が「これ」をするだけで、子どもの学力は上がる!』から抜粋・再編集したものです。

「わが子の成績が悪いのは私の血を引いているせい」なのか

 子どもが親に似ていると、「やっぱり血は争えない」などといって遺伝のせいにしがちです。学力についても、わが子の成績が悪いと、「私の血をひいているんだから仕方ない」などと自嘲気味に言う人もいます。

 でも、よく考えてみてください。子どもが親に似るのは、すべて遺伝の力によるものなのでしょうか。