「血は争えない」とはよく言われる言葉です。わが子の成績を見て「自分の子だからなぁ」と思うこともあるでしょう。しかし、子どもの成績は本当に遺伝だけで決まるのでしょうか?世代間伝達には、遺伝のほかにもう一つ重要な要因があり、それは親の工夫次第でどうにでもなるものです。(心理学博士 MP人間科学研究所代表 榎本博明)
「わが子の成績が悪いのは私の血を引いているせい」なのか
子どもが親に似ていると、「やっぱり血は争えない」などといって遺伝のせいにしがちです。学力についても、わが子の成績が悪いと、「私の血をひいているんだから仕方ない」などと自嘲気味に言う人もいます。
でも、よく考えてみてください。子どもが親に似るのは、すべて遺伝の力によるものなのでしょうか。