米株式市場では、夏の上げ相場を目にして投資家が株式ファンドへと戻り始めている。リフィニティブ・リッパーのデータによると、先週17日までの2週間に株式ミューチュアルファンドと上場投資信託(ETF)に投資家の資金が純額ベースで117億ドル(約1兆6000億円)流入した。年初からの損失を抱えた多くの投資家は、夏場を迎え市場から退出した。6月と7月は株式ファンドから441億ドルの資金が流出。2カ月連続の流出は2020年12月~21年1月以来だった。ところが、ここにきて状況が変化している。相場は2カ月以上前に付けた安値から上昇を続け、株式ファンドに対する意欲が回復している。S&P500種指数は6月16日から約13%上昇した。