インスタグラマーの収益モデル

 インスタグラマーはSNSへの投稿でどうやって収益を得ているか、その収益モデルをまとめてみた。

【企業から依頼された商品やサービスをPRする】

 インスタグラマーの収益の柱は、「企業案件」と称されている、広告・PR収入である。企業から依頼された商品やサービスのPR投稿を行うことで報酬が生じる。企業案件は、先ほどのFind Modelのようなインフルエンサーマッチングサイトなどを利用して探すのが一般的だ。

 報酬はフォロワー数や影響力の強さによって変わるが、1フォロワー1~3円が目安とされている。インスタ王子によると、アカウントやフォロワーの質によっては1フォロワー10円の案件もあるという。

 1フォロワー10円案件ならば、フォロワーが3000人でも1件の投稿で3万円の報酬が生じることになる。実際、インスタ王子が運用していたアカウントでは、1投稿で20万円という企業案件を何度も受けたそうだ。また、報酬は生じなくても、無料で商品をもらえたり、サービスを体験できたりするといったメリットを享受できる企業案件もある。

 その他、ブランドのタイアップ投稿や、企業からの依頼ではないもののアフィリエイトなどから得る報酬も広告収入である。

【コラムの執筆や本の出版】

 人気インスタグラマーになると、さまざまな媒体でコメントやコラム執筆などを求められることがある。そのときに発生する原稿料もインスタグラマーの収益の一つだ。

 さらに、旅行、グルメ、動物、英語といった特化ジャンルでは、Instagramをきっかけに本が出版されることも珍しくない。近頃のInstagramでは、「インスタ映え」よりもノウハウなど内容重視・情報系のアカウントが支持される傾向が強くなってきているとインスタ王子は話す。

「Instagramは(Twitterに比べて)バズりにくいのですが、保存率によってはバズって出版などにつながることもあります。ノウハウ系のアカウントにとって、出版のチャンスは増えているといえるでしょう」