3男1女全員を国内最難関の東京大学理科三類(医学部)に合格させた『東大に入るお金と時間の使い方』(ダイヤモンド社)の著者・佐藤亮子ママ。18歳の大学入学までを全力でサポートするため、「お金」も「時間」も惜しまなかった。受験でなにより貴重なのは「時間」。時間を最大限に活用するため、「お金」を惜しまなかったのだ。子どもの将来を決めるのは、親の「お金」と「時間」の使い方と断言する佐藤ママが、これまで語ってこなかった「東大とお金」について、その秘密を全公開!(初出:2022年9月14日)
「特製ノート」を手づくり
勉強するときに、ふつうは塾のテキストを左側に置いて問題を見ながら、右側に置いたノートに解答を書きます。私は、それでは勉強がしにくいだろうと思いました。
そこでもっと勉強をしやすくするため、塾のテキストをコピーして、ノートの左上に問題を貼り、その下に広い解答スペースがある「特製ノート」をつくっていました。
実は長男が小4のときまでは、問題をコピーするのではなく、青の万年筆で問題を1問ずつ、間を空けて全部書き写していました。「青」というのが私なりに工夫したポイントで、黒い字より見やすいのです。さらに見やすいように、ちょっと大きめの字で書いていました。
ノートは大胆に使う
小5になってからは、塾の算数のテキストを全問コピーして、最初の問題から順にハサミで切りとり、ノートの左ページにノリで貼りました。やってみると、とても簡単な作業です。解答スペースを広くとっているので、1章にノート1冊をまるまる使うこともありました。
そうやってテキスト1冊分で、15~16冊の「特製ノート」をつくったのです。難しい文章題で広めのスペースが必要だと思ったら、2ページ分の解答スペースを確保しました。
たまに、難しい問題だと思って解答スペースを2ページ確保したのに、子どもが1ページで解き終わり、もう1ページが余白になってしまうことがありました。逆に「やさしそうな問題だから1ページで十分だろう」と思っていたら、息子に「この問題はやさしいと思っただろ。難しいから1ページじゃ足りないよ」とツッコまれたこともありました。
そのようにスペースが足りなくなったら、レポート用紙に書かせてノートに貼っていました。
ちょっとした工夫で
子どものやる気が湧き出る
ノートに問題のコピーを貼るだけではなく、「式と計算」「最小公倍数」など問題集の章タイトルを章ごとに色を変えて太い水性ペンで書きました。ピンク、オレンジなどの暖色系、ブルー、グリーンなどの寒色系を交互に使ってわかりやすくしました。
章の終わりには、その章のタイトルと同じ色で大きく終わりの印として「」」を書きました。子どもはページをめくりながら、終わりの印の「」」が見えると「もう少し!」とやる気を出していました。
「特製ノート」も手づくり
「特製ノート」とは別に、子どもがテストで何度も間違えた項目や重要事項をまとめた「必殺ノート」もつくっていました。この「必殺ノート」も各ページを大きく活用し、大きな文字で、さまざまな色を使ってカラフルに書きました。
「必殺ノート」は中学受験のとき、見直しのために次々にページをめくるので、ページをめくりやすいリングタイプのA4ノートを使うことにしていました。
※本稿は、『東大に入るお金と時間の使い方』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。ぜひチェックしてみてください!