3男1女全員を国内最難関の東京大学理科三類(医学部)に合格させた『東大に入るお金と時間の使い方』(ダイヤモンド社)の著者・佐藤亮子ママ。18歳の大学入学までを全力でサポートするため、「お金」も「時間」も惜しまなかった。受験でなにより貴重なのは「時間」。時間を最大限に活用するため、「お金」を惜しまなかったのだ。子どもの将来を決めるのは、親の「お金」と「時間」の使い方と断言する佐藤ママが、これまで語ってこなかった「東大とお金」について、その秘密を全公開!
※本稿は、『東大に入るお金と時間の使い方』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
間違えた問題は全部見直さなくていい
子どもの勉強の採点は、すべて私がやっていました。集中して問題を解き終えて疲れている子どもに、採点をさせるのは危険だからです。
子どもはやり直しが嫌いなので、採点がとても甘くなりますから、親が第三者の目線で厳しく採点して「最終チェック」をしなければいけません。子どもの苦手なところを客観的に把握しやすくもあり、対策を打ちやすくなるメリットもあります。
子どもは見直しも嫌がります。だからこそ、返却されたテストの見直しは、間違えた問題を全部見直さないことがコツです。間違えた問題が1、2問ならすぐに終わりますから見直します。しかし、3問以上間違えたときは、あえて全問を見直しません。
まったくわからない問題は見直さなくていい
「もう少しで正解だった」という惜しい問題を2問だけ選んで見直すのです。間違いにも「まったくわからない」「少しわかるけれど答えが出なかった」「わかっていたのにつまらないミスをした」など、いろいろあります。
「まったくわからない」という問題に時間をかけて見直しても、結局はよく理解できません。そんな先につながらない見直しは時間の無駄なので、「まったくわからない」という問題は見直さないのです。
“見直さない勇気”も必要
7問以上間違えたら、全部を見直しすると2時間以上かかることもあります。それだけで疲れ果ててしまい、そのあとの宿題にとり組めなくなります。
もう少し丁寧に計算をしたら正答できた“惜しい2問”だけ見直せば、子どもも「残念だったな、これができていればもっと点がとれたのに!」とモチベーションを維持したまま、次回は気をつけるようになります。
全部見直して完璧にしたほうがいいように思うかもしれませんが、そこが落とし穴です。思い切って見直さない勇気も必要なのです。
※本稿は、『東大に入るお金と時間の使い方』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。ぜひチェックしてみてください!