目をこする女の子写真はイメージです Photo:PIXTA

「子どもが算数嫌いになってしまった」という相談をよく受けます。その原因は子どもではなく、親がやりがちな「行動」にあることも。しかし「あること」を見直せば、算数嫌いは簡単に直ります。特集『わが子が伸びる!子育て百科』#1では、子どもを算数嫌いにしてしまう「親の4大NG行動」や「算数嫌いの直し方」、算数嫌いにしない「考え方」について、大手個別指導塾・スクールIEの井上一平氏が徹底解説します。

算数嫌いな子の親には
4つの共通点がある

 仕事で忙しくても時間を作って子どもの算数の勉強を見ている親御さんは多いです。しかし、小学校低学年のうちは教えることができても学年が上がるにつれてうまく教えられなくなり、塾へ通わせることを考え始める方が増えてきます。

 保護者の方に、お子さんの学年が上がって算数をうまく教えられなくなった理由を聞いてみると「互いに感情的になってしまうから」という理由が大半を占めます。でも、これは親の立場から見た理由です。

 家庭で教えているときの様子をよく聞いてみると、実は親自身が原因を作っていることが多いのです。

 また、小学3年生になると算数嫌いの子は急増します。学習内容が難しくなって「つまずきポイント」が増えることが原因です。裏を返せば、このポイントさえクリアすれば子どもの苦手意識はグッと弱まります。

 次ページ以降では、子どもを「算数嫌い」にしてしまう親の4大NG行動と、算数嫌いを予防する「つまずきポイント」を徹底分析。さらに、子どもを算数嫌いにしない考え方の工夫や、算数嫌いを直す近道についても解説します。