「ストレスを溜めない人」に共通するたった1つの口癖
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!

「どうでもいいじゃない」という口癖の効能
今日は「どうでもいいじゃない」という言葉について、お話ししたいと思います。
私は日頃から「頭の中の独り言」や「口癖」の効能についてよく考えています。というのも、口癖にはその人の思考のクセや精神状態がよく表れているからです。
自覚していない「口癖」が性格を作る
多くの人は、自分の口癖に気づいていません。でも、ふだん何気なく口にしている言葉が、その人の性格やものの見方をつくり出しています。
たとえば、いつもネガティブなことを口にしていると、ポジティブな出来事でさえもネガティブに見えてしまいます。
逆に、ポジティブな口癖を持っている人は、少々の困難にも「なんとかなる」と楽観的にとらえて前向きに対応できる傾向があります。つまり、口癖が心のレンズになっているのです。
口癖から自分をつくるという発想
このように考えると、口癖によって自分の考え方や気分をコントロールすることもできるのではないかと思うようになりました。
たとえば私が提案したいのが、「どうでもいいじゃない」という口癖です。
これは、実際に多くの人の悩みを聞いている中で、特に人間関係のストレスに対して有効だと感じた言葉です。
他人のことで疲れてしまうあなたへ
よくあるのが、「あの人がこう言ってた」とか「またあの人があんなことして」など、直接自分に害があるわけではないのに、なんとなく嫌な気分になるような悩みです。
人の愚痴やネガティブな発言に触れていると、それだけでストレスが蓄積していきます。
そんなとき、「どうでもいいじゃないですか」とひと言、自分に言い聞かせるだけで、心の中の重さがふっと軽くなることがあります。
自分の中に“切り替えスイッチ”を持つ
もちろん、無視してはいけない問題や、きちんと向き合うべきこともあります。
でも、明らかに「他人の問題なのに自分が巻き込まれて疲れている」と感じるときは、一度この「どうでもいいじゃないですか」を口に出してみてください。
自分の中に「切り替えスイッチ」を設けるようなイメージで、この言葉を使ってほしいのです。
いい口癖は自分を助けてくれる
他にも、「なんとかなるさ」「ボチボチいこう」も素晴らしい口癖だと思います。
気に入った言葉があれば、意識的にたくさんつぶやいてみてください。最初は違和感があっても、繰り返すうちに自然と心に馴染んできます。
そうやって、口癖を通して少しずつ性格や考え方が変わってくることもあるのです。
言葉は自分をつくる
今日は「口癖から自分を変える」という視点で、「どうでもいいじゃないですか」という言葉を提案してみました。自分の気分や反応を整えるための「おまじない」として、ぜひ使ってみてください。
あなたの心が少しでも軽くなるきっかけになればうれしいです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。