ファミリーマートPhoto:PIXTA

鈴木敏文が引退した後
コンビニ各社は個性を追求

 日本型のコンビニは、天才経営者鈴木敏文(セブン&アイ・ホールディングス名誉顧問)が作り出したものだ。

 おにぎりや弁当、総菜に注力したこと、宅配便の受付、公共料金の支払いサービスを始めたこと、そして銀行の設立。日本全国に約6万店ものコンビニが展開しているのは、鈴木のモデルを他社が模倣し、各地の消費者が受け入れたからだ。

 そして鈴木の引退後、コンビニ各社は個性を追求するようになった。今後、店舗数が劇的に増えることは考えられない。強い店舗が生き残り、消費者に受け入れられるチェーンだけが販売を伸ばしていくだろう。

 ファミリーマートが重視しているのは「商品力、利便性、親しみやすさ」の3つだ。

 コンビニはさまざまなデータを取って、商品や店舗のサービスに生かしている。コンビニで買い物をする人はどういうプロフィルなのか、何を買っているのか、何を買っていないのか、何時頃に何が売れるのか、地域ごとで商品の売れ行きは違ってくるのか…。