米ズームPhoto:Justin Sullivan/gettyimages

【サンノゼ(米カリフォルニア州)】一定の職種に就く人なら誰でも、スクリーン越しの会話を十分に経験しているだろう。だが最近、筆者は米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズの幹部と行ったビデオ会議でまたもや奇妙な感覚に襲われた。

 その幹部はテキサス州の自宅からズームのビデオ会議システムを利用していた。筆者はシリコンバレーのズーム本社に滞在していた。

 今回、オフィスの概念を覆すのに一役買った企業のオフィスを訪ねたのは、世界中の企業を悩ませる「ハイブリッド勤務」という創造的破壊に、同社がどう対応しているのかを理解するためだった。誰がいつ、どこで働くべきかについて、かつてないほど不透明な時代を迎えている。突如リモートワークに移行した際も、在宅勤務の社員とオフィスに戻る社員が混在する目下の現実に適応することに比べればスムーズだった。