ウェブ会議ツール「Zoom(ズーム)」の利用者数が日本でも急増。ビデオ通話の代名詞が「Skype(スカイプ)」からZoomに代わろうとしている。特集『日本企業 緊急事態宣言』の#12では、ウェブ会議の国内最大手であるブイキューブの間下直晃社長がZoom快進撃の理由からセキュリティー問題までを語り、さらには「バーチャル株主総会」を指南した。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

ZoomはSkypeに代わり
ビデオ通話の代名詞になった

――ウェブ会議ツール「Zoom(ズーム)」の利用者数が日本でも急増しています。ウェブ会議ツールがいろいろある中で、なぜZoomがこんなにも広がったのでしょうか。

 まずは基本無料だから。そして使い勝手が良い。同じく無料の「Skype(スカイプ)」などと比べて品質が高いんです。

――品質というのは?

 通話の品質です。映像がきちんとつながり、音が切れない。いろいろな回線環境で入ってくる多拠点とつながったときの接続性を高く評価する声を聞きます。

――Zoomはさらに広がっていくと思いますか。

 ちょっと前まで、Skypeで話しましょうと言ってきた相手が使っているツールが、実はSkypeではなかったなんてことがありました。Skypeが「ウェブ会議」――というか、よりカジュアルな「ビデオチャット」「ビデオ通話」の代名詞みたいになっていた。なのでつい、他のツールまでSkypeって言っちゃったりしたんですよ。

 この代名詞がZoomに置き換わった感じがします。Skypeよりも性能が良いとなれば、Skypeが獲得していた市場をどんどん取っていくんでしょう。

――国内ウェブ会議市場で「V-CUBE ミーティング」を持つブイキューブはシェアトップです。Zoomの快進撃によって、それが崩れるのでは?

 いいえ。トップシェアなのは売上金額ベース。Zoomは無料ユーザーが多い。だからまだ変わらないと思います。

 Zoomで飲み会をしたり、Zoomでキャバクラなんて話も飛び出したり、Zoomは一般コンシューマーを大量に獲得しました。法人以外のところでの利用が圧倒的に多いので、裾野は広いですよね。

 対して、われわれは無料ユーザーを追い掛けておらず、ユーザーは有料の企業。企業の中でも大手など安全第一、信用第一というところが中心であり、位置付けが違うんです。

――とはいえ、企業によるZoomの有料利用も出てきています。

 早晩それなりの大きさになってくるでしょうが、まだそんなサイズ感ではありません。

 で、昨秋から、うちはZoomの販売を始めました。