ニセSMSの狙いは「動揺してうっかりURLを開くこと」

 詐欺犯が狙うのは、パニック・動揺、心理的な揺れだ。警察だろうが、国税庁だろうが、雷だろうが火事・親父だろうが、この手のSMSに書かれているURLを開くべきではない。

 ニセ警視庁のSMSは、開いても苦笑した程度で済んだので、運が良かった。攻撃者がその気になってページを作っていれば、URLを開いただけでスマートフォンがウイルス感染するような可能性もあるからだ。

警視庁を名乗るスミッシングの例警視庁を名乗るスミッシングの例。上画面のURLをクリックしてみると、下のページが開く。正体は4万円の電子マネーをだまし取ろうというセコい詐欺だった 拡大画像表示

 なお、この「警視庁」を名乗るスミッシングに、警察はすぐに対応した。Twitterで警視庁サイバーセキュリティ対策本部の公式アカウント(@MPD_cybersec)が「当庁からSMSを送信することはありません。SMSに記載されたURLにアクセスしないでください。」と注意喚起したほか、京都府警察サイバー犯罪対策課(@KPP_cyber)も「警察から差押えの通知や金銭の請求等を求める内容のSMSを送信することはありません。実在する企業や公的機関をかたった不審なSMSのURLには絶対にアクセスしないようにしてください。」としている。

「警視庁サイバーセキュリティ対策本部 @MPD_cybersec」による注意喚起ツイート「警視庁サイバーセキュリティ対策本部 @MPD_cybersec」による注意喚起ツイート 拡大画像表示