Vtuberの
「母親ヅラしないでくれ」宣言が話題に

 少し前のことになるが、8月に話題になったのはある人気Vtuberの活動休止とその理由だ。

 ゲーム実況などで登録者数27万人を集めていたこのVtuberは、誹謗中傷や危害予告が続いていることをきっかけに法的対処と活動休止を宣言したが、その際にファンに向けても「母親ヅラをしないでくれ」と訴えていた。

 誹謗中傷をするアンチだけではなく、コラボ先に「うちの〇〇(Vtuberの名前)をよろしくお願いします」「〇〇を起用してくれてありがとうございます」といったお節介な連絡をするファンの存在にも悩まされていたのだという。

 ファンの思いが空回りしてしまったケースだが、「推し」とうまく距離感を保つことは難しい。

 冒頭で紹介したジャニーズファンによる企業への感謝メッセージも、「起用してくれてありがとうございます」と同じではあるが、相手が企業であることからその受け皿の規模が違う。このあたりが良いか悪いか、どこまで許されるのかは、対象の知名度やファンとの距離感、そしてファン側がどれだけ先回りの気遣いをできるかにもよるのだろう。

 また、起用する側の企業にとっては「どのようなファン層なのか」ももちろん考慮する点だ。最近ではYouTuberを広告に起用する企業も増えてきた中、ファンによる企業へのアピールも、増えていくのかもしれない。