SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の最新刊『99%はバイアス』では、「ブレイクの秘訣」を明かし、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語った。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
周りに流されず、言いたいことを言う
あるときを境に、僕は、テレビ番組やネット動画への出演が増えました。
そこの場には、立場的に偉くなった人たちがたくさんいます。彼らを前に、僕はフランスからリモートで、画面越しに話をします。
その場の緊張感が高まっていようが、取り巻きの人たちが圧力をかけてこようが、僕にはあまり関係ありません。
彼らが立場上、言えないことや守っているものを、僕は忖度なしに聞き出します。
怒られてもいい。いや、むしろ怒ってくれたほうがいい。
「こんな些細なことに腹を立てるのか」と視聴者に思わせたほうが、彼らにとってバツが悪いんです。
僕はそうやって、世間から意見を求められる存在になりました。
「子どもの目」を受け入れられるか
童話『裸の王様』を思い出してみましょう。
洋服が大好きな王様は、「賢い人には見えて、愚か者には見えない服」をダマされて買ってしまった。そして、まわりの取り巻きや大衆もそれに同調した。
しかし、まわりの顔色を気にしない子どもだけは、「ハダカだ!」と言い出した。
その構図は、どんな業界でも成立すると思います。
あなたのまわりにも、プライドが高く、思ったことが言えない雰囲気を出している人がいると思う。まさに、「裸の王様」の状態です。
失礼なことをされたときの反応は、2つに分かれます。
怒るか、面白がるか。
「あなたはハダカだ!」と言われたときに、その子どもに微笑んで、
「見なさい。この子は私がハダカだということを見事に言い当てたぞ!」
と、大きな器で受け入れられればよかったんですよね。
「子どもの目」は正しい
「ハダカだ!」と言った子どもの目は正しい。
そもそも子どもの感覚は、いったん正しいと思うべきです。
プログラマやゲームクリエイターになりたい子どもは増えているが、それは時代を反映した結果です。
子どもが直感的に「なりたい!」と感じる職業は時代的に「食っていける可能性」が高い。
逆に、親が「安定してそう」と感じる職業は危険です。成熟しきって衰退に差し掛かった業界か、伸びている業界かの二択のとき、多くの親は前者を選びます。
親の顔色を見て仕事を選んでしまう子どもは、絶対に後悔します。だから、子どもから「この仕事をやりたい」と言われたときは、親は応援するしかないんですよね。
そうやって人の目に流されず、「思い込み(バイアス)」を取り除くようにしましょう。