バイデン大統領Photo:Anna Moneymaker/gettyimages

中間選挙で共和党の分断を狙う
中絶権利見直しで保守派有権者に変化

 米国のバイデン大統領が11月の議会中間選挙が近づく中で対共和党の戦術を変えてきた。

 米国社会の分断解消を掲げて大統領選に勝利したこともあり、これまでは「団結」を前面に出すあまり、共和党に対してもソフトな攻撃だったのだが、ここに来て激しい表現での「トランプ批判」を繰り出している。

 注目されるのは、共和党の穏健派を引き付け、「トランプ信者」と共和党穏健派を分断しようとしている点だ。

 最高裁の妊娠中絶権利の見直し判決に対して女性を中心に反発が広がり、保守派有権者にも地殻変動的な動きが見られる。

 微妙なタイミングなだけに、この戦術が成功すれば中間選挙でこれまでは優勢とされてきた共和党が予想外の苦戦を強いられる可能性も出てきた。