英ロック歌手のフィル・コリンズ(71)と同氏のバンド「ジェネシス」のメンバーは、全ての音楽著作権をコンコード・ミュージック・グループに売却することで合意した。同社が明らかにした。事情に詳しい関係者らによれば、合意の規模は3億ドル(約433億円)を上回り、コリンズやジェネシスのメンバーであるマイク・ラザフォードやトニー・バンクスが保有する出版著作権や録音された音源による収入、さらには原盤権などが含まれる。独立系の音楽レーベルとして最大規模を誇るコンコードは、自社の売却の可能性を検討していた時期もあったが、今回の合意は同社が買い手として市場に再び参入したことを示している。ボブ・ディランやブルース・スプリングスティーンといった大物ミュージシャンもここ数年の間に数百万ドル単位で楽曲の権利を売却している。ロンドン出身のコリンズはドラマーとして1970年にジェネシスに加入した。