新築住宅はいつの時代も憧れの的だが、最近では中古リノベ物件もおしゃれで趣のあるものが増えている。とはいえ、中古ならではの難はある。中古リノベ物件に住んで4年がたつ筆者が、自分の経験を基にお伝えしたい。(フリーライター 武藤弘樹)
新築をあきらめる全ての人へ
リノベ物件の経験談
『新築住宅で「実は要らなかった設備」トップ5!』(くらしとお金の経済メディア・LIMO)という記事を、大変興味深く読んだ。興味ある方は一読をすすめたい。本稿ではそのトップ5のネタバレを含むので、もしリンク元のほうでトップ5をぜひ知りたいという方は本稿を先に読んではいけない。
しかし、中古住宅のリノベーション(リフォームと比べて大規模な建物の改修)を考えている方は、本稿を読んでいただきたい。
新築住宅には夢が詰まっているが、やはりどうしたってお高いので、予算の都合で中古住宅が落としどころとなるような現実もある。中古住宅だって相当夢が詰まっていて、それが当たりの物件だったら住人の満足はなおさら深い。
筆者が安い家を求めて郊外のリノベーション一軒家(賃貸)に移り住み、4年がたった。一時の仮住まいのつもりが、思いのほか居心地が良くて長居している。ただ、家屋自体への不満はどうしてもあって、反対に、住み始めた頃「これはないだろう」と思っていたが、住むうちに妥協できたポイントなども発見された。
本稿では筆者の経験を元に、現・住まいについての後悔と満足をシェアしておきたい。