米半導体大手インテルは半導体設計と半導体生産工場の意思決定の分離を一段と進める計画だ。パット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)は事業の見直しや収益拡大に尽力しており、今回の計画はその一環。ゲルシンガー氏が11日に社員向けレターで公表した新組織は、インテルの工場ネットワークを半導体の製造請負業者のように機能させる設計となっている。工場は社内の技術者と外部の半導体企業の両方から対等の立場で注文を受ける。インテルでは従来、工場は自社の半導体の製造だけにほぼ特化していたが、ゲルシンガー氏は昨年、ファウンドリー(受託製造)事業への参入を発表し、こうした方針を転換した。同氏は11日、組織変更について「意思決定者が負うべき説明責任やコストをリアルタイムで明確にすることで、当社の現在のモデルに存在する構造上非効率な部分を特定し、それに対処することができるようになる」と述べた。