人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)が、音楽配信サービスの世界展開に向けて音楽レーベル各社と交渉を開始した。スウェーデンのスポティファイ・テクノロジーなど業界大手としのぎを削ることになる。事情に詳しい関係者が明らかにした。関係者によると、交渉を巡り依然として大きなハードルが残るものの、バイトダンスは最終的に音楽配信サービスをTikTokに統合し、世界に向けて音楽配信を行う主要なプラットフォームとして機能させたい考え。現在、バイトダンスの音楽配信サービス「Resso(レッソ)」はインド、インドネシア、ブラジルのみで利用できる。一部の関係者によると、同社はサービス提供地域をさらに十数カ国に拡大するため、ここ数カ月にわたり交渉を続けてきた。なお、米国はこの計画には含まれないとみられる。これまでもバイトダンスは、レッソを世界的に展開し、ユーザーがTikTokで発見した楽曲をサブスクリプション(定額課金)で簡単に楽しめるようにしたいとの考えを示していた。