ジェイク・サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は12日、米国は中国との競争および国際秩序を作り替えようとするロシアに対抗する中、「決定的な10年」に入るとの認識を示した。また気候変動、エネルギー・食料の安全保障、国際テロ、病気を課題に挙げた。バイデン政権はこの日、外交・安保政策の指針である「国家安全保障戦略」を発表した。特に中国、そしてロシアも競争相手と位置付け、世界的な問題についての政権の基本姿勢を示す内容だ。サリバン氏は記者団に「世界は変曲点にある。きょうの選択がこの先の重要な課題とチャンスに対応する体制を決める」と語った。安保戦略の発表はウクライナでの戦争の影響などで遅れていた。国防総省は別途、米軍の予算と戦略を示す「国防戦略」も公表する予定だ。